抄録
本稿では画像から対象物体のモデルパラメータを推定することで対象の質感推定を定量的に行う.この場合,問題となるのは2次元平面に射影された画像情報から,どのように物体表面の幾何情報を推定するのかという点である.一般にこのような場合には,レンジファインダーで対象物体の形状を事前に計測したり,円筒形状などの幾何的に解析しやすい形状を用いたりすることが多かったが,本稿では,事前に形状情報が未知の対象物体に対して,画像計測のみでモデルパラメータを推定することを試みる.本稿ではこの課題に対して,照明方向を変化させて物体表面の陰影や光沢を変化させ,その画像上の明るさの変化の度合いに対して光反射モデルをフィッティングさせることで光反射モデルパラメータを推定する.ただし,本稿の範囲は,質感推定の実験方法を示し,対象物体の光反射プロファイルを獲得する段階までとする.