依然としてプロジェクションマッピングは、広告業やデザインの分野などで新たな映像表現として注目を集めている。しかし、その映像投影を行う条件として映像投影面は変形や移動などをしないことが前提のままである。そのような状況の中で本研究開発では、動的に形状が変化する物体に対して歪みのない映像を投影可能なスクリーン(Addressable Screen)を開発することを目標としており、その一端としてカード型のスクリーンを制作し移動・回転・傾斜などをしても投影像が乱れない映像投影システムを開発した。本稿では、昨年度研究報告を行った映像投影システムAddressable Screen「Magical Card」の技術の進捗と新しいコンテンツである「The Elements」について報告する。