日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
セッションID: A5-04
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学生フォーミュラの空力デザイントレンド
山下 涼太*赤司 宜之*東 大輔
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抄録
自動車の空力デザイン開発というと燃費性能を高める空気抵抗低減が初めに思い浮かぶが,スポーツカーやレース車両では揚力低減(ダウンフォース獲得)のほうが重要な開発項目と言える(図1).ドライバの安全に関わる高速操縦安定性やレースの勝敗を分けるコーナリングスピードに直結しているからである.なお,Formula 1の開発チームは開発費の80%以上を空力(主にダウンフォース)開発に費やしている.
 本研究で扱う全日本学生フォーミュラ大会は安全性を考慮して最高速度100[km/h]程度の低い速度域で争うため,速度の二乗に応じて空気力が変化するウィングの効果は限定的であると考えるチームが多かった.しかし,学生フォーミュラのウィングに対するレギュレーションは自由度が大きいことや,ウィングはレース車両のデザインアイコンであることなどを踏まえ,本研究では学生フォーミュラ車両の国内・海外チームのデザイン調査を行うとともに,レギュレーションに沿ったリヤウィングの空力性能を1/10クレイモデルを用いた風洞試験で調査する.
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© 2017 日本デザイン学会
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