日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第64回春季研究発表大会
セッションID: B8-05
会議情報

奥会津・只見線沿線の地域活性化デザイン
大学間連携による地域の課題解決型デザイン教育の試み
高橋 延昌*小出 昌二*塙 武郎*大島 直樹*皆川 全弘*藤井 靖史
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抄録
福島県の奥会津地域は,人口減少や少子高齢化など大きな社会問題が根底にあったが,追い討ちをかけるように2011年7月の新潟福島豪雨災害が起こり,利用者が少なくなっていたJR只見線は災害後も復旧されず再開の見通しも立たずにいた。しかし,JR只見線は「世界一ロマンチックな鉄道」と称され,風光明媚な沿線地域である。そのため,改めて地域の魅力を見直す要請があった。
本研究は,そういった地域のニーズに応えつつ,趣旨に賛同した首都圏の学生と地元の学生が2014年度から連携し,若い発想で奥会津地域を盛り上げようとした。2016年度は5 つの大学と協力団体等による合同ですすめられ,現地視察やシンポジウムを開催したり,調査や具体的な成果を通じて地域に貢献できた。
本研究の特徴として,複数の大学がそれぞれの専門性を活かしながらすすめた点にあるが,経済学・情報学・デザイン等を学ぶ学生などが混在した。しかしながら,デザインがもともと学際的な性質であるため,デザイン教育を中心として学際的に地域の課題に取り組めた。
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© 2017 日本デザイン学会
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