2017年現在、世の中に存在している片手デバイスはそのほぼ全てがゲーム用のデバイスとして販売されている。しかし、キーボードの特定のキーを多用するのはゲームだけではない。デザイン、イラスト、3DCGなどクリエイティブな作業に用いられるソフトも同じくキーボードを多用する。しかし、キーボードのショートカットキーの割当は、殆どの場合機能の頭文字を基準に配置されており、誰にとっても必ずしも使いやすいものではない。この研究の目的は、よく使う機能だけを片手に収めたゲーム用ではなくクリエイター向けとして役に立つデバイスのデザインを提案することである。デザインだけではなく、3DプリンターとArduinoを使い実際に動くプロトタイプを作成し評価を行った。