抄録
ラオス北部のシェンクアン県の農村部では、人口増加や貨幣経済の流入などによって、周辺の森林を伐採し、換金作物としての大規模な飼料・バイオエタノール用のとうもろこしを栽培するようになった。また、輸出用の木材産出も盛んになるなど、様々な要因が重なり、森林減少が顕著になっている。そこで、NPO法人テラ・ルネッサンスと株式会社坂の途中、そして神戸大学篠山フィールドステーションの三者による産学民による2年間の連携事業として、森林の間接利用による代替産業の創出を目指す取り組みを2017年より開始した。本研究では、こうした産学民連携による実践的な活動から見えてくるイノベーションの創出プロセスについて考察する。