日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第66回春季研究発表大会
セッションID: C3-05
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地域活性化のサービスビジネス創出に向けた考察(1)
*近藤 朗
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抄録

日本国内の人口減少に伴い、いかに地域を活性化するか、デザインの分野でさまざまな取り組みが進められている。

国内の地方市場に目を向けると、経済のグローバル化に伴い大企業の工場が撤退、それに伴い周辺産業のビジネスが衰退し、ほとんどの地域で労働人口が流出している。そのため地方では人口全体が減り、高齢化が進み、経済規模も縮小している。しかしながら一定の規模がある地域では、地産地消、実体経済を主体にしたバランスの取れたビジネスエコシステムが成立している。そこでのサービス産業は労働集約的であり、市場規模から競争が起こりにくい状況になっている。

首都圏はグローバル経済とのリンクしていることから、金融経済を中心に市場規模が拡大し、資本集約型の産業、高度な専門知識やスキルを持つ人材による知識集約型の産業を主体にしたビジネスエコシステムが形成されていると考えられる。

本発表では、はじめにグローバル経済とローカル経済の2つのビジネスエコシステムについて、その異なる特性について検討し、モデル化を試みた。次に、その2つのビジネスエコシステムを連携させる新しいサービスビジネスについて検討した。

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