本研究は,トレーニングチューブの持ち手に内蔵された圧力センサーを用いてチューブの引張強度を計測し,スマートフォンのアプリケーション上でその値をリアルタイムに可視化することで,正しいスロートレーニングを促し,効率的な筋力トレーニングを支援するシステムの研究である.プロトタイプとして,トレーニングチューブのセンサー側のデバイスと,スマートフォンのトレーニング画面のアプリケーションを制作した.デバイスには,チューブの持ち手に圧力センサーとESP32を内蔵し制御した.そのデータをアプリケーション側に通信するため,Bluetooth環境を構築した.デバイスとスマートフォンをリアルタイムで連動させ,正しいトレーニング方法を直感的に表示するアプリケーションを開発した.腕を4秒かけて上げて4秒かけて下ろす動作を1回とするトレーニング方法を,10回3セットのメニューで,3週間の評価実験を行い,その結果,「視覚的に分かりやすい」という多くの意見から,適正なチューブトレーニング方法が提案できたと考える.また,トレーニング効果については,短期間ながらも筋肉量増加の効果を得ることができ,生理的にも効果があることがわかった.