近年モーションキャプチャーの技術が発展し、この技術を用いて人間の癖も検出できるようになった。代表的なのは、スポーツの分野でフォームを改善する目的で使われる事例であり、その用途は主に癖を「欠点」として捉えている。一方で、癖は「個性」であるという見方があり、ロボットに通信相手の癖を付与することで相手の存在感を高めようとする試みがなされている。本研究は、癖の付与がものに対して「その人らしさ」を表現し、ものの価値を高める可能性があるということに着眼し、癖の動きを反映させることで個性や親近感を創出するシステムを提案する。