日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第69回研究発表大会
セッションID: 9B-04
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日本文化•芸術への興味関心を誘発するツールの提案−仏像を用いて−
*木下 空木谷 庸二
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抄録

日本の伝統文化や芸術は世界を魅了する素晴らしい資産で、これらを継承することは日本の発展にも繋がっていくと考えられる。ところが文化芸術の担い手不足や文化芸術を支える基盤の脆弱化に対する危機感など様々な問題にも直面している。以上のような背景から日本人自身が日本の魅力を知り世界に発信していくことに繋げたいと思い、研究テーマを設定した。本研究では仏像を題材とし研究を進めていく。まず仏像に関する事例調査を行い、ツール提案に必要な要素を抽出した。そこから、仏像に対する興味・関心を誘発する理想的な流れを導き出した。以上の結果や先行研究などを参考に、煩悩手帖という手帳を考案した。実際に手帳を作成し、被験者に一定期間利用してもらった。アンケートにより、仏像や日本文化・芸術に対する興味を測定し、さらにインタビュー調査を実施し手帳の効果を検証した。この提案を活かして、少しでも仏像や日本文化・芸術に興味を持ち、好きになり世界に発信していく日本人が増えることを期待する。

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