日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 5C-03
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ハーブ・ルバリンとAvant Garde Gothicの書体デザイン
*山本 政幸
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抄録

本研究は、幾何学的なサンセリフ体であるAvant Garde Gothic とそのデザイナーであるハーブ・ルバリンに焦点をあてる。最初に社会運動における雑誌デザインに関するハーブ・ルバリンの活動について解説し、次に『アバンギャルド』誌とITCの概要を述べ、新しいフォトレタリング書体の特徴を検討する。Avant Garde Gothicは、豊富な合字と豊かな5種類のファミリーにより、見出しとしての機能が上がった。さらに各ファミリーにおいて優れたレタリング・アーティストの才能を引き出しながら、書体の品質を向上させた。広告・雑誌媒体の拡大と金属写植から写真写植への技術転換を背景に、表現力豊かなレタリング・アーティストの多用による成功は、戦後タイポグラフィにおけるアメリカ特有の傾向といえる。

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