日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 5D-06
会議情報

歪みが美しさの印象に及ぼす影響
*芦沢 健佐藤 弘喜
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

近年の産業技術発展により、製品の量産が容易になり高い精度を維持することが可能になった。しかし、形状にゆがみや揺らぎがあることで、不規則性が人間の感性に訴えかけ、心地良いとされる場合もある。それに着目した研究はまだ少ない。このことから、歪みの種類によっては人に良い・美しいという印象を与えるのではないかと考えた。本研究ではどのような歪みの要因から良い・美しいなどの印象を受けるのかを明らかにする。また、歪みのある既製品と円筒形状の2つに中間状態を生成し、どの段階のサンプルが良い・美しいとされるのか、その要因を明らかにすることを目的とする。印象評価実験を行い、正規化順位法を用いて、良い・美しいとされる歪みの度合いを分析した。実験の結果、歪み・湾曲が緩やかなものはバランスが見えることでよく良い印象を与え、歪み・湾曲が強いものは芸術的な印象から美しいを与えることが明らかになった。

著者関連情報
© 2023 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top