日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 5D-05
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ラフ集合を用いたアクティビティ・トイの設計要件分析
*林 秀紀井上 勝雄
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抄録

将来推計人口で見る2065年の日本は約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上になると予測され、高齢化の進行が急速に進んでいる。こうした予測を踏まえ、高齢者のヘルスケア問題は今後もますます重要性が高まると考えられる。高齢者向けの福祉活動では運動機能や精神の健康、意思疎通力の回復を促す活動が行われているが、この中で、アクティビティ・トイと呼ばれる玩具を使った玩具医療が実際に行われていることが分かった。そこで、玩具による遊び方を分析し、どのような作業が高齢者のリハビリテーションに有効なのか分析した。方法は、アクティビティ・トイの代表的な玩具を抽出し、ラフ集合決定ルール分析により評価した。今後も高齢化率が進行することから需要の増加が予想され、玩具の種類を充実させる必要がある。そのため、アクティビティ・トイを分析し、既存の製品の選定のほか、新たな療養玩具開発の指針について考察を行った。

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