日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 7B-05
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産官学民の協働プロジェクトにおけるデザイン実践を「私たち/デザイン実践者」の視点から省察する
関東学院大学における小田原みかん農園再生プロジェクト5年間のデザイン実践を具体事例として
*二宮 咲子
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抄録

本研究の目的は、「小田原みかん農園再生プロジェクト」の5年間のデザイン実践を「私たち/デザイン実践者」の視点から省察し、希望ある未来に向かう現在地とそこに到達するための道筋を明らかにすることである。「小田原みかん農園再生プロジェクト」は、2018年当初は神奈川県と小田原市の連携事業であったため、多世代交流の促進が主な目標であった。一方、筆者の専門は、自然と調和した生活や社会のためのデザインである。この5年間のデザイン実践は、複数の目標を同時に達成できる道筋を模索しながら、地域支援商品「みかん米粉どら焼き」という形に結実した。筆者はそこへ至る道程の岐路で、簡単だが複数の目標を捉えていないものから、難しいが複数の目標を捉えることができるものへ「押し戻す」デザイン実践をしていた。

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