日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 3B-02
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形状の「複雑さ」に関する視覚と味覚の感覚間協応の解析
*雪本 愛佳加藤 健郎柳澤 秀吉
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抄録

人間は日々の生活でユニモーダル(単一感覚)な情報処理よりもマルチモーダル(複数感覚)な情報処理を行っているとされ,マルチモーダルな情報処理の結果は,ユニモーダルな情報処理の結果の線形和よりも大きいことが知られている.近年,食生活の改善を目的として視覚と味覚の感覚間協応が注目を浴びている.感覚間協応とは,異なる感覚モダリティに与えられる刺激の属性や次元の間に適合性が見出される効果を指す.本研究では,視覚情報における形状の「複雑さ」を用いて,感覚間協応の検証をすることを目的とする.その方法として,まず,形状の「複雑さ」を表現する定量化指標の選定をし,同指標を用いて,視覚刺激となるカップホルダを生成する.次に,カップホルダに味覚刺激となる飲料としてオレンジジュースを入れ,味の評価を行う.最後に,この結果を用いてカップホルダの「複雑さ」が味覚に与える影響を解析する.その結果、オレンジジュースの味覚評価において、曲率エントロピーと甘味の間に負の相関、曲率エントロピーと酸味の間に正の相関が確認され、曲率エントロピーが甘味および酸味の評価に影響を与えることが示された.

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