日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 3B-03
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サービスに着目した精神価値の時間変化基礎モデルの提案
*黄 輔立堀川 将幸佐藤 浩一郎寺内 文雄
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抄録

精神価値の充足は、習慣化を促し、顧客生涯価値を高めるだけでなく、社会全体の活性化に繋がることが期待できる。そこで、サービス使用時に経験する価値構造を明らかにし、精神価値の成長を促すUXデザインの指針を検討する。本稿ではサービス使用時に発生・成長する精神価値の時間変化を表現しうる基礎モデルの提案を行う。

まず、長期利用しているサービスの価値体験エピソードを収集し、価値に関する記述を抽出・整理し、モデルに使用する19要素の精神価値を選定した。その後、収集した各エピソードについて、サービスの利用を使い始めた頃の「短期間」から使い慣れた頃の「長期間」までの3期間に分け、それぞれの期間で経験した精神価値を評価項目としてクラスター分析を用い、分類を行った。その結果、「短期間」では、安心感を伴う精神価値を経験する「安心感型」や、高揚感による「高揚感型」など、3つの傾向が見られ、中期間、長期間でもそれぞれ4つずつ傾向が確認された。この結果をもとに精神価値の時間変化モデルを構築し、28の成長パターンが確認された。今後は、価値の発生・変化前後の価値影響要素と価値の関係性についても考察を深める必要がある。

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