日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第71回研究発表大会
セッションID: D4-03
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思考を共有しやすくする紙立体模型の試み
*井上 順子伏見 清香
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抄録

商店会からの依頼で,賑わいのある未来をテーマにフラッグデザインを制作した.学生たちは商店会のイメージや考えを共有するためにグループで検討した.しかし,言葉や絵で自身の考えを表現しづらく,他者と共有しづらいという課題があった.紙立体模型をデザイン・プロセスの中に組み込むことで,自分の考えを表現し,他者に自分の考えを共有することが苦手な学生にとっても共有しやすくなるのではないかと仮説を立て,授業のデザイン・プロセスの一部に紙立体模型を利用した.紙立体模型が学習者たちにとって有効かどうかを検証するため,紙立体模型をデザイン・プロセスの一部に取り入れその効果の検証を試みた.その結果,(1)紙立体模型により自分が考えたイメージを言葉にしやすくなることが明らかになった.(2)絵が苦手な学生でも紙立体模型によって考えたことやイメージを表現しやすくなることが明らかになった.(3)紙立体模型をつくることよってイメージや考えを他者と共有しやすくなることが明らかになった.今後の課題として,紙立体模型の造形的な変更が発想にどのように影響するか,紙立体模型の詳細な効果を明らかにすることが挙げられる.

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