主催: 日本デザイン学会
会議名: 日本デザイン学会第71回研究発表大会
回次: 71
開催地: 九州産業大学
開催日: 2024/06/21 - 2024/06/23
色の見え方には個人差があり、正常とされる大多数の色覚と異なる見え方は色覚異常と呼ばれ、遺伝による先天色覚異常は日本人男性20人に1人とされる。病気でも、障害でもないことから本研究においてはこれらの色覚を“異常”ではなく“色覚特性”と捉える。本報では、児童に対する色覚特性について整理し、当事者である児童と保護者、その双方を繋ぐ小学校教員を支援するためには何が必要なのかを明確にする。そこで、色覚に関する歴史から学校教員や眼科医療機関の教育・配慮の変化と検査状況、現在の体制や支援ツールについての調査を行った。結果、①児童には、早期発見のために色覚特性があることへの気づきと互いの見え方の違いを知るきっかけを作ること、②保護者には、必要な情報を円滑に得ることや同じ悩みを抱える人との繋がり等のコミュニケーションを取りやすくすること、③小学校教員には、色覚特性についての理解を深めるための教育や保護者と連携したサポート体制が取れるように合理的配慮の環境を整えることの3点が必要である。今後は得られた課題をもとに、支援につながるデザイン提案を進めていく。