抄録
本研究では、災害時の栄養不足と心のケアに対処するための備蓄可能な栽培キットを提案する。本キットは、発芽させたエンドウ豆を通じた迅速な栄養補給の提供と、中長期的なエンドウ豆の栽培を通じた自己効力感の促進を目的としている。災害時の衛生面と水不足の懸念から、竹炭ろ過による浄水機能を取り入れることで細菌の繁殖を抑え、安全性を高めている。インタビューや試験では、ポジティブな感情的効果と社会的交流の可能性が示されたが、災害初期の負担や作物の選択肢の狭さなどの課題も残っている。今後の研究では、実際の災害を想定して有効性を検証し、提案を改良していく必要がある。