抄録
本研究は、グッドデザイン賞受賞者を対象に、創造的な実践を通じて自身の課題に取り組んだ人々に共通するデザイン態度を明らかにすることを目的とした。分析の結果、①批判的思考を持ち、本質を探究する 、②協働し共創する場を育む、③シンプルさを追求し、実践し続ける、④人間性を尊重し、感情に寄り添う、⑤柔軟な発想で、新たな挑戦を楽しむ、という5つの態度が抽出された。また、こうしたデザイン態度の根底に、「社会の中における価値を意識する」という信念を確認した。本研究によって、専門家であるか否かを問わず、誰もがデザインに取り組むことを通じて、社会に対して意義ある形で貢献しうる可能性が示された。