日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: C11-05
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ALS 患者の会話に用いる文字盤に関する研究
操作性・視認性・心理的負担に配慮したデザインアプローチ
*市橋 ノア
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抄録
本研究では、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者のために、視線入力を用いた新しい文字盤のデザインを提案する。従来の文字盤は、操作の複雑さ、視認性の低さ、心理的負担といった課題があり、使用者にとって負担が大きい。そこで本研究では、透明な素材と高コントラスト配色を活用し、視線を介護者と合わせやすい構造とすることで、操作性・視認性・心理的安心感の向上を目指した。ALS患者10名と介護者10名を対象にインタビューと使用実験を行い、従来型と比較して新デザインの文字盤では平均所要時間が32.4秒から22.1秒へと約31.8%短縮された。また、操作性・視認性の向上に関する肯定的な評価や、日常生活に溶け込むデザインによる心理的負担の軽減が報告された。今後は、より多様な進行度や年代に対応したカスタマイズ性を高めるとともに、長期使用による効果や耐久性などの実生活での検証を進め、ALS患者のQOL向上に貢献することを目的とする。
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