日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: D8-04
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ICOM博物館定義とデザインミュージアム
いくつかの事例から
*暮沢 剛巳
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抄録

ミュージアムパーク茨城自然博物館では、1996年から視覚や聴覚から情報を得られない人・得にくい人でも楽しめる特別展示「ハートフルミュージアム」を実施するなど、誰もが利用できる包摂的な博物館の実現を進めてきた。本事業はインクルーシブデザインワークショップを通じて新たな展示や解説などを考え、創り、実行することを目的として、茨城県立水戸聾学校の連携協力を得て実施した。内容は、聾学校の高等部の生徒が中等部の生徒に向けて博物館の展示を紹介することで、聴覚障がい者でも博物館を楽しむ方法を探るものとした。2024年7月に聾学校高等部の学生が来館し、展示を見学した上で中等部の生徒と展示を共有するためのテーマ設定を行った。その後、メールにより博物館職員によるアドバイスや資料提供を行い、12月にオンラインで中間発表会を行った。2025年1月に、高等部と中等部の生徒がともに来館し、最終的な発表会を行うとともに、高等部が中等部の生徒をリードして展示見学を行った。事後アンケートにより、博物館の展示の改善点が洗い出されるとともに、本事業が聾学校の生徒の主体的な学びを創出する機会となったことが明らかになった。

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