抄録
本稿では、創造的な探究の場において立ち現れるGenerative Social Fields(GSFs)の特徴と可能性について、独自に考察する。個人の能力開発でなく、関係性やつながりの中で創造性がどう立ち上がるのか、またその場がいかに「即興的」に、しかし確かに織り上げられていくかを「Evocation Interview」と呼ばれる内的想起の手法を用いながら、振り返った。これは、単なる創造性のテクニックの話ではなく、むしろ、そこに現れる「間」や「音のない音」、すなわち場に流れるエネルギーと場に存在する一人一人の相互作用の質をめぐる記述である。この場は、即興的に共創が進む「協奏曲」のようであり、誰もが主体となるオーケストラ的空間として立ち上がっていた。