日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第72回研究発表大会
セッションID: PB-72
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オープンスペースにおける視線を感じにくい椅子のデザイン提案
*永野 滉也橋田 規子大泉 和也中島 瑞季
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抄録

近年、オープンスペースの活用が進み、開放感と社会的促進による作業効率向上が期待されている。しかし、視線の影響により集中力が低下する問題が指摘されている。本研究では、視線の影響を軽減しつつ開放感を維持する椅子のデザインを提案した。 実験1では、オープンスペースでの作業中に視線が交差すると相手の存在を意識し集中しにくくなることが確認された。そこで、頬杖や背もたれに寄りかかる無意識的な動作を活用し、視線を逸らしやすい椅子のデザインを検討した。 実験2では、肘置きが回転する構造の椅子を試作し、視線の逸らしやすさを評価した。しかし、肘置きの動きの制限やデザインの影響で、視線方向を増やす効果は確認できなかった。ただし、作業中の小さなストレスが軽減され、集中力が向上する効果は認められた。 最終提案では、座面を円形にし、肘置きをスライド可能にするなどの改良を加えた。今後は、提案デザインの有効性を検証する実験を行い、さらなる改良を進める必要がある。

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