日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第73回研究発表大会
セッションID: A-04-03
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伝統工芸作品の魅力を拡張するインタラクティブ演出
*徳山 美結, 武藤 慎哉, 出原 立子
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抄録

本研究では、伝統工芸作品の魅力を高めるインタラクティブな展示手法を提案する。毎年金沢市では、伝統工芸の裾野を広げることを目的としたイベント「KOGEIフェスタ!」が開催されている。2025年度は新たな取り組みとして工芸とデジタルを組み合わせた展示が企画された。本研究にあたり、金沢市の金工作家・古田航也氏の作品Protectopusを対象として選定した。自在置物は関節が可動する特徴を持つが、従来の展示では触れることができず、その魅力を十分に伝えられないという課題があった。そこで本研究では、作品の世界観を拡張し、鑑賞者の興味を喚起するとともに体験的な理解を促すことを目的に、プロジェクションマッピングとセンサを用いた展示手法を設計・実装した。作品周囲にタコの動きや水中環境を映像として重ね、さらに鑑賞者の接近に応じて映像が変化するインタラクティブ表現を導入した。本展示は「KOGEIデジタルアートミュージアム」にて実施し、来場者に対してアンケート評価を行った。その結果、金属工芸の動く魅力や世界観の拡張に加え、作品理解の促進にも有効であることが示された。

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