デザイン学研究
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買いもの行動におけるコミュニケーション媒体の影響 : 洗濯機をケーススタディとして
宮崎 紀郎渡部 良樋口 孝之
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1988 年 1988 巻 64 号 p. 37-44

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抄録

本稿は,洗濯機購入者に対するアンケート調査から,その買いもの行動におけるコミュニケーション媒体の影響をみたものである。数量化理論III類を用いたアンケート結果の分析から,次のことが明らかになった。1.買いもの行動を類型化する基準の第一は「広告への接触度合い」である。ついで「洗濯に対する考え方」,「買い方の特徴」となっている。2.被験者の買いもの行動のタイプとして,(1)合理派,(2)ひいき派,(3)無関心派,(4)経済派,(5)計画派,(6)デザイン派,(7)シンプル派が認められる。3.コミュニケーション媒体の影響としては,上記(5)計画派におけるカタログと,(6)デザイン派におけるテレビCM,新聞広告などマスコミュニケーション媒体による広告の関連がとりわけ大きい。

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© 1988 日本デザイン学会
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