デザイン学研究
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要因配置実験による人体プロポーション構成部位の評価 : ファッション画に対する印象の定量的評価に関する研究(II)
長沢 伸也長沢 幸子
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1989 年 1989 巻 73 号 p. 97-102

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抄録

ファッション画に対する印象や,これに及ぼすデフォルマシオンの効果については,従来は定性的にしか議論されていない。そこで本研究では,これを定量的に評価することを試みた。第2報では,デフォルマシオンの対象となる人体プロポーションの5つの主要構成部位のうち,レッグライン長とウエスト幅がファッション画に対する印象に最も大きな影響を与えることを明らかにした第1報の直交配列実験に引き続き,これら2つの因子に絞り込んで,要因配置計画による水準数を増した視覚反応実験を実施して,より最適なこれらの因子の条件を中心に詳細な解析を行った。レッグライン長5水準とウエスト幅3水準による15通りの組み合せについて,4対の形容語対ごとに最適組み合せを求めた結果,レッグライン長については基本プロポーションやファッション画作例の平均値よりも長い水準である5.9頭高または7.0高とし,ウエスト幅については基本プロポーションの1顔幅とする組み合せの場合にそれぞれ最も高く評価されることなどを定量的に明らかにした。

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© 1989 日本デザイン学会
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