デザイン学研究
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パイプの分布状態が圧縮強度に与える影響 : フイルム素材を用いた立体物の圧縮特性(3)
金本 大康山田 一毅上原 勝
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1999 年 45 巻 5 号 p. 77-82

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抄録

本研究の目的は, フイルム巻きパイプを組み合わせた立体物の圧縮強度に対するパイプの分布状態の影響について検討することである。具体的には, 基本外枠パイプの内部に配置するパイプの分布状態やフイルム間の接触が強度にもたらす影響について検討した結果, 以下の知見が得られた。1)基本外枠パイプの内側周辺部にパイプを多く配置した分布状態は, 最大荷重及び最大応力が高い値を示す。2)フイルム巻きパイプの実測値は, 一体成形された円筒殻の理論値よりかなり低い値を示す。3)フイルム巻数が増えるにつれて, 一体成形された円筒殻の理論値とフイルム巻パイプの実測値との差は大きくなる傾向を示す。4)径の異なる2本のパイプで構成された試料では, その圧縮強度は径の大きなパイプの局部座屈に依存する。

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© 1999 日本デザイン学会
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