デザイン学研究
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製品スタイルの選択と消費者特性との関連性
小松 亜紀子
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2005 年 52 巻 4 号 p. 25-28

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抄録

本研究では, 一般製品の製品スタイルにおけるトレンドの仕組みを明らかにするため, 大学生へのアンケート調査を実施し, 異なる製品スタイル選択と, 消費者特性を説明する変数(ライフスタイル, デザイン関与)との関連性を分析した。分析の結果, 製品スタイルの選択はライフスタイル変数に関連し, 流行の製品スタイルを選択したグループは, 情報欲求や流行採用の積極性により区別された。また, 最新の製品スタイルを選択したグループは他者と非同調的な傾向, 非流行的な製品スタイルを選択したグループの1つは同調的な傾向を示した。製品スタイル選択はデザイン関与の変数に関連し, 非流行の選択をしたグループの1つで創造活動の活発さが認められた。このように, 消費者は流行や情報に対する志向(ライフスタイル変数, デザイン関与)に基づき, 同時期に異なる製品スタイルを選択していることが明らかになった。また, 採用者カテゴリー間で新たな製品スタイルの採用時期に差が生じる原因は, 判断基準に関する消費者特性(情報, 周囲の動向)であることが明らかになった。

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© 2005 日本デザイン学会
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