デザイン学研究
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名古屋国際会議場の利用実態と評価
-観光案内所とサインを対象として
伊藤 孝紀杉岡 敬幸平 翔
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2016 年 62 巻 6 号 p. 6_33-6_42

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抄録

 本研究は,名古屋国際会議場における観光案内所とサインを対象に,現状の利用実態と評価を把握することを目的とする。観光案内所については,観光案内所と来場者の行動の関係を明らかにするための行動観測調査に加え,来場者の要望を把握するために要望調査をおこなった。サインについては,施設内におけるサインを利用した移動をみる移動経路調査に加え,移動した経路および移動の過程で利用したサインの盤面の評価調査をおこなった。
 観光案内所について,行動観測調査から,観光案内所の周辺を通行する方向により,観光案内所の利用のしやすさが異なることを明らかにした。要望調査から,催事における施設内の各室の利用形態によって来場者の要望が異なることを把握した。また,サインについて,移動経路調査から,館内の迷いおよび分岐の発生場所を明らかにした。評価調査から,移動した経路およびサインの盤面がわかりにくい具体的な要因を把握した。

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© 2016 日本デザイン学会
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