デザイン学研究
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プレイス・ブランディング構築に向けた地域資源イベントの事例研究
―三重県桑名市における桑名本物力博覧会の評価と課題―
伊藤 孝紀松岡 弘樹福田 雄太郎
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2017 年 64 巻 1 号 p. 1_29-1_38

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抄録

 本研究では, 三重県桑名市における桑名本物力博覧会を対象に, プレイス・ブランディング構築過程における地域資源イベントの評価と課題を明らかにすることを目的とする。
 桑名ほんぱくの参加者属性および評価を把握するために意識調査をおこない, 企画内容の特徴および評価を定量的に把握するために企画内容調査をおこなった。さらに, 桑名ほんぱくを実施していく上での課題を把握するためにヒアリング調査おこない,2ヶ年にわたり主催者, 企画者, 参加者の側面から調査をおこなった。
 意識調査から, 継続して実施することで参加者評価およびロゴマーク, キャッチフレーズの認知度が向上することを把握した。企画内容調査から, クラスター分析により3タイプを摘出し, 各タイプの評価に差異がみられることを把握した。ヒアリング調査から,SNS での情報発信, 運営の担い手不足が課題として挙げられることを把握した。
 以上より, プレイス・ブランディング構築過程における地域資源イベントの評価と課題を把握し, プレイス・ブランディング構築への一助を示した。

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© 2017 日本デザイン学会
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