デザイン学研究
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名古屋駅地区における有効空地の利用実態
―街づくり協議会の社会実験を対象として
伊藤 孝紀杉戸 亮介吉田 夏稀伊藤 誉西田 智裕
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2021 年 68 巻 2 号 p. 2_1-2_10

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抄録

 本研究では,有効空地において開催された社会実験に着目し,有効空地の利用実態を明らかにすることを目的とする。
 社会実験について評価と要望を把握するため,意識調査をおこなった。また,来訪者の滞留時間と位置および行為を把握するため,滞留調査をおこなった。さらに,クーポンによる回遊の促しを把握するための回遊調査と,既存店舗との連携および告知場所の選定に向けた知見を得るために,歩行経路調査をおこなった。
 意識調査から,有効空地において3年間に連続で開催された社会実験における来訪者属性や社会実験に対する評価と要望を比較した。滞留調査から,社会実験における来訪者の滞留行為が滞留時間毎に異なり,滞留位置も各会場で異なることを把握した。回遊調査から,クーポンが複数会場の来訪を促すことを明らかにした。歩行経路調査から,会場への来訪者が多い経路を把握した。

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