デザイン学研究
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分光反射率が赤色系内装材テクスチャの奥行き感評価に及ぼす影響
松岡 慧佐藤 浩一郎寺内 文雄
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2023 年 69 巻 4 号 p. 4_39-4_44

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抄録

 本研究では、赤色系内装材 テクスチャにおける奥行き感評価に影響を及ぼす物理特性を明らかにするため,分光反射率の測定実験を実施した.実験では,計測角度の差異を考慮し,正反射光に対して各測定角15°,45°,110°のハイライト,セミシェード,シェードの3角度で測定した. また,その測定データと過去の研究で得た奥行き感評価との対応関係を分析した.
 その結果,ハイライトにおける分光反射率の最大値と最小値の差分やセミシェードとシェードにおける分光反射率の各最大値の差分が,奥行き感評価に関与することが示された.このことから,複数の計測角度による評価が赤色系内装材テクスチャの奥行き感評価に影響する可能性が示唆された.以上により,今後の赤色系内装材テクスチャ開発における評価の一助となりうる知見を述べた.

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© 2023 日本デザイン学会
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