日本補助犬科学研究
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原著論文
介助犬(訓練犬)の口腔内細胞像について
林 一彦梁島 悠小川 貴大浅沼 利映大内 希前田 剛松本 敬
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キーワード: 介助犬, 訓練犬, 口腔, 細胞像
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2010 年 4 巻 1 号 p. 2-5

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抄録
1歳2ヶ月~2歳の介助犬(訓練犬)8頭(雄4頭、雌4頭)の口腔内細胞像について、歯肉、硬口蓋、舌および頬粘膜の4部位をサイトブラシを用いて擦過し、Papanicolaou染色を施して観察した。その結果、歯肉、硬口蓋、舌、頬粘膜のすべての粘膜において円形0類円形の核をもち、細胞質がエオジンないしオレンジG に好染する角化扁平上皮細胞が1 視野あたり23.4~56 個と優位を占めており、非角化扁平上皮細胞は1視野平均3.5~11.3個でいずれの粘膜においても少なかった。好中球の出現数は1視野あたり1.2~9.1個で、歯肉が9.1個ともっとも多く、ついで舌、頬粘膜の順で硬口蓋がもっとも少なく1.2個であった。また、細菌のコロニー(集塊)は1 視野あたり4.5~5.9個でいずれの部位においてもほぼ同様の頻度で観察された。
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© 2010 日本身体障害者補助犬学会
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