抄録
デザインプロセスに市民を参加させるデザイン手法は、次世代のデザイン手法の一つとして期待されている。市民とデザイナが創造活動を協働して行う手法を共創型デザインと定義し、デザインワークショップの中でこの方法の意義・効果・方法等を検討した。本論文では、共創デザインの過程へデザインパートナーが参加する意義、当事者が持続的に「事」を育てる(Re-Design)ことへの寄与、共創型デザインの状況依存性などについて考察した。持続可能な社会の活性化には、既存のトップダウンなデザイン手法ではなく、市民や事業者など当事者を包摂したボトムアップな手法が必要である。共創型デザインは、活力ある社会を創るための有効な手法になる可能性があり、学生や市民が学べるデザインカリキュラムをつくることで、社会を持続的にデザインする社会をつくることが可能と考える。