2018 年 42 巻 2 号 p. 65-72
教育により育成される化学のコンピテンシーは,水準記述の領域と成果基準を必要とし,カリキュラムと学習過程の一貫性を提供するように構造化する.基本概念は,このような構造要素を提供する1つのアプローチです.ドイツにおけるChemie im Kontextプロジェクトでは,状況的で文脈を基盤とした学習に関連した体系的な学習指導を形成するための基本概念が開発され,公開されている.本論では,Chemie im Kontextとドイツの化学の教育スタンダードの両方の根底にある開発過程について報告する.結果として,ドイツの中等教育段階における化学教育の基本概念の確立は,学習者が化学を学ぶ意欲を高めるための文脈を基盤とする学習を導入する「副産物」とみなすことができる.さまざまな授業方法や文脈を基盤とする学習を可能にするために,基本概念はChemie im Kontextとドイツの多くの教育課程に構造原理として実装されている.Chemie im Kontextプロジェクトは教育スタンダードより前に開発されたので,化学の教育スタンダードの基本概念はChemie im Kontextの経験に基づいて構築することができた.