本研究は理科の学習指導案作成に対しての大学での実践例を基に行動主義心理学と構成主義心理学双方の主張を統合する論者の手法を再検討する。学習指導に当たっては、行動主義心理学からは目標を明確化すること、その目標を論理的に分析することなど、また構成主義心理学からは学習者が主体的に学力を構成していくこと、学習者の持つミスコンセプションの存在の指摘などの寄与がある。論者はその両者の主張を統合した学習指導案作成の方法として、実行目標設定と構造分析を行う方法を提案してきた。大学での自分の授業での実践結果を基に再提案したい。