日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
火山災害教育の近年の動向について
*田口 瑞穂小森 次郎
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抄録

災害教育の重要性は認められているが,火山災害教育における研究は課題が多い.そこで,平成に入ってからの学校教育における火山災害教育はどのように実践されてきたのかについて振り返り,その教育効果や課題を再確認した.その結果,様々な取り組みや工夫がみられたが,子供目線の教育や防災を前面に出さない教育等が行われていることが分かった.活火山のある地域の学校では現地に出掛けるなど,より具体的で実践的な授業が行われていることが分かった.火山モデル実験も様々な開発が行われてきており,キッチン火山実験やコーラマグマの噴火モデル等,子供達を引き付ける工夫がなされている.また,立体模型を使った実験も見られ,3Dプリンタの普及による充実が期待される.児童生徒の防災・減災や的確な避難行動につながる火山防災教育は着実に充実してきている.

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