主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第44回年会
回次: 44
開催地: 兵庫教育大学
開催日: 2020/08/25 - 2020/08/27
本研究ではSTEM教育において横断的・総合的な側面から学習に取り組む上で,問題解決型の学習方法として注目されているPBL教育が有効であるとの仮説に立ち,その学習方法の特徴について詳細に調べるため,PBL教育に関する実践研究の分析を行った.その結果,最近の国内におけるPBL教育に関する論文は,その殆どが大学を対象にした実践研究が中心であること,大学における実践研究の約6割がProject-Based Learningの内容であり,Problem-Based Learningの内容は,その1/3程度であった.また,STEM教育におけるTechnology(T)やEngineering(E)の内容を含む理科系の工学分野では,問題解決のためのプロジェクトとして課せられる学習方法が主流であるのに対して,同様に理科系の保健分野では,問題に基づく問題基盤型の学習方法が多く活用されていることがわかった.