2005 年 19 巻 4 号 p. 51-54
「理科教師が継続して主体的に授業を検討・改善するための国際連携研究-e-learningを基盤とした日本・カナダ・アメリカ・インドネシアの共同研究-」(基盤研究B(1)課題番号16300251、研究代表者、熊野善介)の研究の一貫として、熊野らがアメリカ、カナダを訪れ、理数科教師教育のためにe-learningシステムがどのように利用されているかについて現状をまとめ、インタビューや文献研究から得られた課題について明らかにした。基本的に巨大なe-learningシステムはかなりの大学で導入されているが、本研究のような理数科現職教育のための、小規模なe-learningシステムの構築に関する実践研究は稀であることが分かった。その一方で、大変完成されたe-learningと講義を混合させた教師教育の存在も理解できた。また、教師用の授業支援のためのギガデータバンクの存在も発見できたことは大きな成果である。