2005 年 19 巻 6 号 p. 49-56
本報告は、2003年度から実施されている名城大学人間学部の短期海外研修を一つのケースとして、その効果を客観的に評価することで、今日、多くの大学で実施されている海外研修の一層の充実・発展に寄与しようとする試みの一環である。本研究会における先の報告では、研修を挟んだTOEICスコアおよび研修先機関の成績評価に依拠して、海外研修がもたらした実際の効果を検討した。今回の報告では、海外研修に参加した学生を対象に行ったアンケート調査の結果を分析し、大学教育における海外研修の有効性や今後の課題を明らかにする。