日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
一般研究発表
正負の数の指導前後における生徒の理解の変化
岸本 忠之
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2005 年 19 巻 6 号 p. 57-62

詳細
抄録

本稿の目的は, 正負の数に関する単元の指導前後において, 正負の数の演算と「数直線モデル」または「具体モデル」との関係づけについて, 生徒の理解がどのように変化するのかを明らかにすることである。そのため中学校1年の生徒59人に対して, 正負の数の指導の前後に質問紙調査を行った。その結果, 演算のマイナスや数量のマイナスという概念的な理解以外にも, 演算とモデルとの関係づけのルールによる誤りも確認された。例えばある生徒は「始点は被加数である」という加法ルールを乗法にも適用していた。

著者関連情報
© 2005 一般社団法人 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top