富山大学教育学部
2005 年 19 巻 6 号 p. 57-62
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本稿の目的は, 正負の数に関する単元の指導前後において, 正負の数の演算と「数直線モデル」または「具体モデル」との関係づけについて, 生徒の理解がどのように変化するのかを明らかにすることである。そのため中学校1年の生徒59人に対して, 正負の数の指導の前後に質問紙調査を行った。その結果, 演算のマイナスや数量のマイナスという概念的な理解以外にも, 演算とモデルとの関係づけのルールによる誤りも確認された。例えばある生徒は「始点は被加数である」という加法ルールを乗法にも適用していた。
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