2005 年 19 巻 6 号 p. 84-86
日本の教育や社会において、個人や地域が持つ「評価されるべき価値」は評価されていません。ゆとり教育の方針転換は、その教育によって掘り起こされたこどもたちの力を評価せずに行われました。学校教育では、こどもの「万物に対する好奇心、自主性、自立性、独創性、発想力」といった「数字に表れない力」、地域おこしNPOでは、地元住民や土地の「伝統文化・技術、景観、資源(山菜などの食料、森林資源、水資源)」といった「経済的に評価されていない力」を発見、それを客観的に評価し、力を引き出すことが、真の教育には必要なことであると考えます。