抄録
昭和62年5月, 本県ではじめて「コンピュータの利用に関する調査」を全県的に実施。機器の導入状況や教職員の意識を分析し, 教職員研修を中心として教育センターの在り方を模索した。長崎県のパーソナルコンピュータの導入は小・中学校において全国平均の5/1であり, 教職員の意識もそれに比例して低い。CAIの実践は, 工業科等の限られたごく一部の教科のみであり, 活用の中心となる指導者も少ない。これらの状況分析にもとづいて, 長崎県の実態に即した教職員研修の方法・内容や教育惰報等の間題について, 21世紀に向けた長崎県学校教育の速やかな発展のための提言を試みた。