2006 年 21 巻 2 号 p. 67-70
学校と科学系博物館との連携が児童の科学離れを阻止するために有効なものと考える博物館関係者・教員は少なくない。昨今,学校と科学系博物館との連携実践は全国各地で増えつつある。しかし,膨大な博物館資源を教材化する時間的余裕が教員にはないのが現状である。本研究では,博学連携のあり方を考察し,それを連携させるITネットワーク(TV会議システム,校内イントラネット)の活用が不可欠であることの重要性について提案する。特に,学校と児童の興味・関心を高める豊富な学習資源を持つ科学系博物館とが連携する授業をどのようにコーディネートし,学習過程を構築するべきか。その経緯について具体的事例を簡潔に示しながら述べていきたい。