日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
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発表
理科学習の有用性を実感させる子ども実験教室の実践
松浦 俊彦
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2007 年 23 巻 1 号 p. 49-52

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抄録

小学生に理科の学習の有用性を実感させる取り組みのひとつとして、新幹線のしくみを学ぶ子ども実験教室を実施した。参加児童は、小学校の理科で学ぶ自然法則や原理が新幹線に上手に応用されていることについて、理科実験を通して理解することができた。アンケート調査の結果、主に小学校理科で学ぶ内容を包含した実験を行うことで、新幹線を例に理科の学習が実社会に役立つという実感を児童に与えることができた。さらに、実験教室での体験が、新幹線のみならず理科に対する興味・関心を向上させた。一方で、これら実験の企画や教材開発、実験教室の運営などを大学院生が中心となって行ったため、大学院生の実践的授業力や科学コミュニケーション能力などを高める良い機会となった。

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© 2007 一般社団法人 日本科学教育学会
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