日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
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発表
北半球に生息するアツモリソウの進化系統性に関する調査研究
谷口 弘一水上 広志勝見 允行
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2007 年 23 巻 1 号 p. 53-58

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抄録

ラン科アツモリソウ属は北半球のみに生育する。ワシントン条約で規制され日本では種の保全法によりレブンアツモリソウ、アツモリソウは希少種として指定されている。我々は多年にわたりレブンアツモリソウの保護、生態調査解析を行ってきた。この過程でアツモリソウの形態による分類では十分な調査が行なえない場合が生じ DNA 解析による解析の必要にせまられた。このため北米、西欧、極東のアツモリソウの生態調査と平行して DNA 解析を行った。 礼文島に3株生育するカラフトアツモリソウが西欧ウラジオ地域のものとは独立したしたものであることを DNA 解析で解明した。 更に北米、日本、西欧のアツモリソウの生態、形態についても報告する。

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© 2007 一般社団法人 日本科学教育学会
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