抄録
岩手大学では,平成 20 年, 21 年度部局戦略経費による地域貢献活動,及び,環境に関する事業として,地域の学校に設置した気象観測装置で得られたデータを大学内のサーバ(以下,データ収集・公開サーバ)に集め Web ページで公開する,地域連携ネットワーク「学校気象台」の構築を行っている。この事業の推進・継続には,気象観測装置等機器を設置する学校の機器管理負荷を軽減することが重要である。本稿では,学校に設置した機器を大学から保守する際に問題となる NAPT(Network Address Port Translation)やインターネットファイアウォール環境下での,安全なリモートメンテナンスの実現方法について,観測装置からデータ収集サーバへの安全なデータ転送の実現方法とあわせて検討し,実現した方法について報告する。