抄録
文系学生を対象として,自然科学を指導するために「体験的な学び」と「身近な教材」をテーマとして教材開発を行った.その教材を用いて「高校生ための環境科学講座」を開催し,アンケート調査により,教材の評価を行った.講座は夏休み期間中の半日プログラムで,オゾン層と紫外線の科学に関する講義,オゾンの生成とフロンによる破壊の実験,紫外線の測定,オゾン層のコンピュータシミュレーションで構成した.参加者は二日間で 21 名であった.アンケート結果から,面白く,興味がわく指導としても ,必ずしも「わかり易い」訳ではなく,教材開発の難しさが確認できた.