2018 年 25 巻 5 号 p. 5-8
子どもたちは,観察・実験をした際,自分の予想や思い込みによって実験結果を正しく見とれなかったり,実験結果を正しく解釈できなかったりすることがある。本研究は,小学校 5 年理科「振り子の運動」の単元において,子どもたちの「思い込み」の実態を調査した。その結果,振り子の学習では,予想や仮説を立てた場合,自分の予想や思い込みにより正しく実験を行えないことがあり,その思い込みは,計測する時よりも実験数値を選んだり誤差について考えたりするときに影響を与えることが分かった。